鍼灸師の資格があれば生計は成り立つ?

鍼灸師

施術ベッド

志鍼塾、塾長の石丸です。鍼灸師の資格をとるために日々頑張っておられる皆さんですが、資格をとれればそれだけで食べていけるのかと不安を抱いている方もおられるでしょう。

そこで本日は、鍼灸の仕事だけで生計を成り立たせられるのかについてお話しします。

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鍼灸師の免許があるだけでは生活できない

鍼灸師の免許があるだけでは生活できないとよくいわれます。私も、鍼灸を学んでいた時分、教員から「鍼灸で生活していけるのはクラスの40人中で1人いるかどうか」だと話をされました。

実際、当時のクラスメートの中で鍼灸師として生活しているのは私ともう1人だけ。そのクラスメートの実家は鍼灸院だったので、確かにうなずける部分もあります。

鍼灸師の免許は、持っているだけではどうにもなりません。調理師免許を持っていてもおいしい料理を作れなければ意味がないのと一緒で、免許をとるだけで一生安泰な医師免許とは意味合いが異なるのです。薬剤師や看護師、理学療法士、作業療法士なども、医師と同じく、免許と一致する仕事をするのに困難はありませんが、鍼灸師は免許があっても全く関係のない仕事をしている人が大半です。

こうした話を耳にして、失望してしまう鍼灸学生も多いでしょう。しかし私は、鍼灸師には大きな飛躍の可能性があると信じて疑っていません。

鍼灸院の施術の需要は高い

鍼灸師が鍼灸で生活していくための選択肢は、開業するか、どこかの鍼灸院で働くかのどちらかです。鍼灸師の免許をもって病院で働いても高級車には乗れないでしょうし、整骨院のエリアマネージャーになっても大企業と同程度の収入はないでしょう。

しかし、東洋医学を追求していきさえすれば、生計を立てたり家族を養ったりする以上に、ある程度ぜいたくな生活をできる可能性があります。これは、病院をめぐっても症状が治らず、困っている方が本当に多いからです。

病院では、ウィルス感染による風邪を治すことできません。喘息に対しては、気管支拡張剤を用いた対症療法しかありません。西洋医学は、「木を見て森を見ない」とも表現されますが、これは、症状のある部分しか見ないから。

一方の東洋医学は、「森を見て木を治す」と言われるように、患者の身体全体を見て改善をはかります。全体像を見て施術し、全ての症状を改善できるのは東洋医学だけ。整骨院や整体、カイロでは一時的な症状の緩和しかできません。

東洋医学の正統な考え方をしっかりと身につけていれば、喘息や肩こり、腰痛、慢性扁桃炎、副鼻腔炎、風邪といった、さまざまな症状を改善できます。

東洋はり灸整骨院には、全国から問い合わせがあります。北海道、九州、沖縄など遠方からおいでになる方も多く、患者の25%は1時間もしくは2時間以上かけて足を運んでくださっています。それぞれの地域にもいい鍼灸師がいるはずですが、告知技術の低さから、困っている人になかなか届いていないのが原因かもしれません。

いずれにせよ、困っている人は遠方からでもいらっしゃるわけですから、需要はかなり高いといってよいはずです。

なぜ鍼灸だけで生活しない鍼灸師が多いのか

東洋医学の施術には高い需要があるにもかかわらず、多くの鍼灸師が整体まがいの施術やマッサージを行っているのはなぜなのでしょうか。

私には、他の鍼灸師の方々の経営に関する無関心ぶりが透けて見えます。勉強会などでは、昔から鍼灸院を経営されていた先生や何店舗も持っているような先生にお会いする機会があるのですが、なかなか症状を改善させることができない鍼灸院の経営は下り坂になる一方のようです。

私の空手の師匠の師匠に当たる人が、東洋はり灸整骨院のある町田市で整骨院を経営されていました。その整骨院は今はすでにありませんが、その方はよく「整骨院なんて簡単だ、よくならなかったら整形外科へ送ればいい」と口にしていたそうです。整形外科では、外科的な症状以外何も治りません。そう思っている鍼灸師が多いにもかかわらず、そこに患者を送るという発想が、同じ鍼灸師として信じられないのです。

昔は、そんな人でも鍼灸師として生活できていました。柔道整復師や整骨院の免許があれば、年収1000万円は当たり前。鍼灸師の養成校が国内に15校ほどしかなかった時代は、免許にも希少価値があったのです。

しかし、時代は変わりました。病院を含め数多くの施術院が町にあふれており、たとえ医師であっても状況が厳しい状況におかれています。鍼灸院、整骨院となると、免許を持っている人が非常に多く、経営が難しいのは想像に難くありません。美容鍼や不妊症専門院であっても競合は多く、大変な状況に変わりはないのです。

鍼灸師として生計を立てるための方法

鍼灸師として生計を立てるためにいちばん必要なことは、東洋医学の理論と技術を身につけることです。そのためにも、東洋医学の勉強会への参加は必要不可欠です。

鍼灸学校の勉強は、60点もあれば十分です。鍼灸学校は、免許をとるためだけの場所だと割り切りましょう。自分で開業できず、無力な鍼灸師である教員よりも、開業し、成功している鍼灸師から教えてもらえることの方が多いはず。実力のある鍼灸師のもとで勉強し、東洋医学の理論と技術が身につけば、一人勝ちと言っても過言ではないのです。

また、患者のことを身内のように考える姿勢も非常に重要です。患者はご自分の大切な時間と労力、お金を使ってまで鍼灸院にいらっしゃっています。大変な中、足を運んでこられたその効果を感じてもらうまで、こちらの立場は下のはずです。そののちも、対等になることがせいぜい。鍼灸師が上の立場に立つことはないのです。

患者がたとえ「ありがとうございました」とおっしゃったとしても、患者が費やした時間と労力、お金に報いるのは当たり前のこと。そういう心づもりで誠心誠意患者と向き合い、症状を改善させて初めて、他の患者を紹介してくださいます。ご紹介いただいた患者からまた別の方へとつながれば、それがいちばん望ましいサイクルなのです。

鍼灸院の経営には、さまざまな費用がかかりますが、お金の問題を先にしてはいけません。鍼灸師としての学びを深め、患者を身内のように思って施術を行えば、お金は後からついてきます。患者はたいていが自分より年嵩の、人生経験を積んでこられた方たちです。ごまかしは通用しません。よいものを正直に提供することが大切です。

免許を活用し、社会に貢献していこう

鍼灸師の免許は、鍼灸師としてはあくまでも最低限のものです。しかし、その免許を取得するために何百万もの費用をかけ、時間を費やすわけですから、しっかり活用してほしいと私は考えています。竹馬に乗るために自動車学校に通うという人がいないように、マッサージをするために鍼灸師の資格をとる人もいないはず。

私は、努力と心がけ次第で、鍼灸師が生計を立てることは十分に可能だと考えています。東洋医学というすばらしい理論をしっかり学べば、患者を慢性症状から救い、社会貢献することができます。そんな鍼灸師をめざして、ご一緒に学びを深めませんか。

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