鍼灸師が教える!ツボ・経穴(けいけつ)の覚え方 3選

鍼灸学生

東洋医学

志鍼塾、塾長の石丸です。先日、鍼灸学校の生徒さんから「経穴の覚え方を教えてください」というコメントをいただきました。

ご参考までに、当店のスタッフや私が経穴を覚えるために用いた方法をお教えしたいと思います。

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【方法1】替え歌にして覚える

当店のスタッフは、経穴を替え歌にして覚えたそうです。話によると、YouTubeなどには経穴を覚えるための替え歌がアップされているとのこと。誰でも口ずさめるようなアニメの曲の替え歌が作られているそうですので、ぜひ「経穴 替え歌」で調べてみてください。

施術で用いる経穴の数は、鍼灸院によって違いがあります。東洋はり灸整骨院でも実際に使用するのは60穴から80穴程度。

全ての経穴を使用するわけではないため、施術で用いないツボの場所や順番などは忘れがちです。いざ必要になった段階で調べるわけですが、替え歌で覚えたスタッフは、歌えば自然に思い出すそうです。

替え歌で覚えるデメリットとしては、替え歌の後半に出てくるツボを思い出そうというときでも、最初から歌わなければならない点でしょうか。

【方法2】4つずつに区切って覚える

私が経穴を覚える際は、4つずつに区切っていました。たとえば、「中府、雲門、天府、侠白」「尺沢、孔最、列欠、経渠」「太淵、魚際、●、×」といった具合です。

4つに区切ったのは、銀行員だった私の母が「お札を数えるときに5枚だと間違えやすい」と言っていたから。お札が4枚なら一目でわかり、数えやすいとのことでした。そんな話から、ツボを覚える際も4つずつなら忘れたり間違えたりしにくいかもしれないと、4つずつに区切っていたのです。

【方法3】語呂合わせで覚える

ツボの場所は施術を繰り返して覚えるしかありませんが、混乱しがちなツボは語呂合わせも有効です。

・脾経の地機は八寸→チキチキバンバン

・胆経の光明は五寸→手を開きながら光(5)明※指が5本あるのと関連付ける

まず施術に必要なツボを覚えてしまうという手も

経穴は全部で361ありますが、その全てを施術に用いるわけではありません。

鍼灸院をラーメン屋だと考えてみましょう。ラーメンの味付けは、それぞれの店で異なります。みそ味なのか、しょうゆ味なのか、とんこつ味なのか塩味なのかは、その店の流儀。みそラーメンを出す店で覚えなければいけないのは、みそラーメンの作り方だけ。

鍼灸院で覚えるのも、それぞれの流派の施術で用いるツボだけでいいのです。

まずは全てのツボを覚えなければいけませんが、施術で用いないツボは忘れても結構です。施術に必要なツボを、自分なりの方法で暗記し、乗り越えましょう。

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