【鍼灸師向け】「何回で良くなりますか?」への答えと根拠

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マッサージ

志鍼塾、塾長の石丸です。

本日は鍼灸師の皆様に向けて、「何回で治りますか」と聞かれた時の考え方についてお話します。

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症状を改善させる要素1、年齢

まず年齢は若ければ若いほど改善は早いです。寝違えを例にしましょう。当店では仰向けの状態から施術を始めます。本治法から標治法という順で施術します。

  • 10代→仰向けからうつぶせになる時には、もう痛みを感じないこともあります。
  • 20代→うつぶせになって、背中に施術をしてもう一度仰向けになるときに痛みが消えています。
  • 30代→施術後、最後に座って試しに動かしてもらうと痛みがまだ少し残っていて、最後のはりで完全に痛みが取れることが多いです。
  • 40代→その場では痛みが取り切れず、当店ではあとから効いてくるような施術も行いますので帰宅後から次の日にかけて徐々に効果が出てきて翌日に痛みがなくなるような感じでしょうか。

このように改善の速さは年齢によって違いがあります。

症状を改善させる要素2、生命力

若さは生命力と比例します。ほとんどの場合は年齢と、生命力からよくなるまでにかかる時間はある程度算出できます。生命力が高ければ早くよくなり、低ければ時間がかかるということですね。

しかし、若くても虚弱な人は虚弱です。例えば小学生の時に朝礼で倒れていたような人はやはりずっと体は丈夫ではありません。頻繁に何らかの症状が出て、改善しにくいこともありますので、元々の生命力は重要な要素になります。

症状を改善させる要素3、発症からの期間

その次に大切な要素は、症状が出てからの期間です。例えば突然顔面神経麻痺になって、耳鼻科と同時に当店にいらしたとします。この場合は大体3週間ほどでよくなります。これが症状が出てから1か月、2か月経ってから、病院に行き入院して色々な治療を受けた後でいらっしゃると症状が落ち着くまでに2、3か月と時間がかかる場合も多いです。さらに年単位で症状が出ている場合はもっと時間がかかるケースもあります。

とくに慢性症状に関しては、年齢、生命力、症状が出てからの期間が重要です。ぎっくり腰や寝違いのような急性の症状の場合は1、2回の施術でほとんどの人が終わります。3回かかる人は5%程度だと思います。1回、2回、3回と連日施術しますので、本当にすぐ改善しますね。

症状を改善させる要素4、施術の方向性

もう一つ重要だと思っているのは施術の方向性です。私は経験上、例えば生理痛のある人が肩こり頭痛を訴えた場合は、生理痛がよくならなければ肩こりと頭痛も改善されないと考えています。肩こりだけがよくなるというのはなかなか難しいですし、良くなったように見えても一時的なものですぐにまたしんどくなるというように症状が出にくい体にはなりづらいです。そこで施術の方向性が非常に重要になります。

今私は東京都町田市にいますから、町田駅を出発点、症状のある状態とします。目指すゴールは症状がない状態です。これを新宿駅とします。町田駅から新宿駅に行こうと思うと小田急線以外の正解はありません。バスや横浜線では違う場所に運ばれてしまいます。もしも小田急線の特急に乗った場合、たった1駅で新宿につきます。これが患者の生命力や回復力が高い場合です。快速急行で3駅か4駅、急行で6駅、準急で10駅、各駅停車で20駅以上と生命力や年齢によって到着までの時間には差が付きますが、正しい路線の電車に乗っていれば新宿には必ず付きます。

反対に、いくら特急乗っても方向が違えば新宿にはたどり付けませんよね。方向性が本当に重要だとおわかりいただけるでしょうか。

もちろんあくまでも例え話なので、生理痛がそのままでも肩こりや頭痛がよくなるという方針や頭痛を改善させることで肩こりと生理痛を取るという方針など、考え方はそれぞれ施術家によって違います。ただ、私は私の施術の方向性に自信を持っていますので、それをお伝えしています。

体が変わるには120日かかる

鍼灸院は特に病院や他の施術院、漢方、食事療法と色々なことを試して最後にいらっしゃる患者が多いため、慢性症状でお悩みの方が多いです。体を大きく変えなければよくならないケースも多いので、当店では施術回数を8回から12回くらいとお伝えすることが多いと思います。その根拠の一つに赤血球があります。

赤血球の寿命は120日と言われています。体の血液が入れ替わるのに120日ということは体が変わるためにもそれぐらいかかるということです。週1回の頻度で2か月経つと半分以上は改善していることが多いです。長くかかるように思えますが、改善傾向が見られれば患者も最後まで来てくださいます。もちろんもっと短い回数で劇的に、よくなる方もいらっしゃいます。

患者が改善するための期間は、年齢、生命力、発症からの期間、施術の方向性の4つです。そして私は、症状を改善させられる方向性を患者に自信を持ってお伝えできるように技術を磨いていくことこそ鍼灸師の使命だと思っています。

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