「東洋医学の施術に時間がかかる理由」を患者に説明するための話術

鍼灸師

施術

志鍼塾、塾長の石丸です。鍼灸師の皆さんは日ごろ、患者さまから「東洋医学の施術ではなぜこんなに時間がかかるのか」と尋ねられることもあるでしょう。

本日は、東洋医学や鍼灸の施術で時間がかかる理由を患者さまに理解していただくため、どう説明するかについてお話しします。

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鍼灸院の患者はその大半が慢性症状をもっている

鍼灸院にはぎっくり腰や寝違えといった急性症状の方ももちろんおいでですが、大半の方は慢性症状をもっておられます。これは、さまざまな病院や整骨院、整体、カイロ、漢方などを試した結果、効果がなかったという方が最終的に頼るのが鍼灸院だからです。

鍼やお灸に恐怖心があるものの、どうしても症状を改善させたいという一心で鍼灸院に足を運ぶため、たいていの方が、発症から時間がたった状態。症状も慢性化しているので、適切な鍼灸施術をしても改善するまでに時間がかかることが多いわけです。

慢性症状のある患者にはまず、症状の改善までにある程度時間がかかることを理解していただくことが大切です。

即効性がある薬でも根本的に治せるわけではない

一般の方は、薬の即効性に慣れてしまっています。そのため、鍼灸の施術を行えばすぐに症状が治まると考える方も少なくありません。

しかし薬は、病を根本的に治しているわけではないのです。ただ単に、症状を一時的に止めているだけ。身体は何も変わっていないため、症状は再発します。

東洋医学が目指すのは、こうした症状の一時的な改善ではなく、この先ずっと症状を再発しない身体作りです。病院の薬に比べると少し時間がかかりますが、体質そのものを変化させて、症状が出ない身体を作ることに重きを置いています。

体質を改善しようとしてもすぐに効果が出るものではない

体質改善を説明しようとするとき、私はよく筋トレにたとえます。

筋トレは、始めてすぐに筋肉がつくわけではありません。一流トレーナーについてもらって何時間トレーニングしたとしても、1日に500回腕立て伏せをしたとしても、1日や2日ですぐに理想の身体を手に入れられるわけではない。筋トレを始めて1ヵ月、2ヵ月、3ヵ月と時間がたつにつれて徐々に筋肉がついてくるのです。身体を変えるというのは、そういうことです。

また、トレーニングする頻度も重要です。腕立て伏せを1ヵ月ごとに行っても、効果が低いだろうことは想像できるでしょう。週に1、2度のトレーニングをコンスタントに行い、何ヵ月もかけてこそ、身体が変わっていくのです。

一度改善した身体はそう簡単には落ちない

ただし、鍼灸による体質改善と筋トレとには、大きな違いもあります。それは、一度作り上げた状態をキープできるかどうかということ。

筋トレの場合は、どれだけ筋肉がついたとしても、一度トレーニングをやめてしまえば身体は元に戻ってしまいます。しかし、鍼灸施術の場合は、一度身体の力が向上すれば、そう簡単に落ちることがありません。

もちろん、症状を引き起こしている原因は、体質だけではありません。そのため、それまで通りの生活習慣や食習慣を続けていた場合、それらがマイナス要因となって症状が引き起こされる可能性もあります。

しかし、生活指導や食事指導をしっかり受け入れ、鍼灸の施術で体質を変えている場合は、その人の身体がその状態を保とうとするのか、体質をキープしやすいのです。

患者さまの理解を得て健康な身体作りを

私は、こうしたたとえを用いながら、患者さまの理解を得ることを重視しています。

東洋医学の施術には時間がかかるということを、患者がしっかりイメージできていれば、健康な身体を作りやすくなります。患者さまの疑問にこうして答え、健康な身体作りをサポートするのも、鍼灸師にとっては大切なことです。ぜひ参考にしてください。

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