志鍼塾 塾長の石丸です。今回は「上級者の治療」についてお伝えします。
流派によってはあてはまらないかもしれませんが、おおよその傾向でお話ししたいと思います。
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1.時間が短く正確
まず、鍼灸の上級者は施術時間が短く、ポイントが正確です。これは料理人も同様で料理の上級者ほど短時間で正確な料理を提供します。また、歯医者も上手な医師ほど短い時間で正確な治療を行います。胃の開腹手術などにおいてもベテランの医師の方が短時間で正確な手術を行うのと同様に、われわれ鍼灸師も上級者ほど短時間で正確な施術ができるわけです。
因みに私が尊敬している塩見先生はすでにお亡くなりですが、1人の施術時間はわずか6分でした。お灸の助手がついた状態では10分ほどになりますが、塩見先生が1人の患者にたずさわる時間は6分だとおっしゃっていました。
2.フェザータッチ
次に、鍼灸の上級者はフェザータッチです。つまり強刺激ではなく軽く触れるように施していきます。上級者になるほど刺激量、施術ポイントが少ないため短時間になっていくわけです。
3.少ない施術箇所
そして、上級者は少ない箇所で施術を行います。これは上記2つにもつながりますが、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ではないということです。
私も駆け出しのころはあれもこれもと思って施していましたが、経験を積むうちに「この患者はこうすると良くなる」とわかるようになります。ですので、経験とともにどんどんと施術箇所は少なくなっていきます。
鍼灸の型
志鍼塾では本治法、標治法と行っていく「型」をお教えしています。この型通りに施せば初心者の方でも上級者に負けない施術ができるようになっています。
さらにこの「型」にのっとって施術をすることで経験とともに時間も短くなっていきます。経験の浅い最初のうちは型通りに行っていただきますが、自動的に改善していくことに驚かれると思います。
おわりに
今回は、「上級者の治療」についてお話しました。
一般的には上級者になるほど時間や施す鍼の本数が短く、正確で低刺激なフェザータッチができるようになるといえます。
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鍼灸師の地位向上と東洋医学の普及を目指し、仲間と共に成長していきましょう。