志鍼塾 塾長の石丸です。
今回は「鍼灸をどのくらいの人が受けているのか?」という、鍼灸の受療率についてお話ししたいと思います。
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低い鍼灸の受療率
鍼灸の受療率は1年間でみると6.5%なので、100人中6人強の人たちが鍼灸を受けているといえます。また、一生涯でみると約30%の人たちが鍼灸を1度は受けたことがあるとされています。
鍼灸師は今現在国内に18万人ほどいますが、鍼灸の受療率は1年間で6.5%にとどまっています。残りの93%以上の人たちは鍼灸に見向きもせず、選択肢にもないわけです。
鍼灸の受療率が低いわけ
たとえば、内科や歯科の受療率は非常に高いと思います。一生涯でみると内科や歯科の受療率はほぼ100%でしょう。
内科や歯科に比べて鍼灸の受療率はなぜここまで低いのでしょうか。その理由は社会的に認知度が低いことも当然ありますが、鍼灸師がしっかりと治して患者を感動をさせていないからです。
東洋医学でしか治せない症状
東洋医学でしか治せない状態は非常に多いです。私は症状の50%は東洋医学でなければ本当の治療ができないと考えています。腰痛1つをとっても、そのような場面が非常に多いと感じます。
私もカイロプラクティックの経験や柔道整復師の免許も持っています。そのため、運動器疾患の目線で腰痛をみたとしても、これは絶対に東洋医学だと感じます。立秋によって起こる腰痛や低気圧によるめまいは非常に多い症状です。
ですので、本来であれば鍼灸の受診率は1年間で70%、一生涯でみると98%くらいになっていてもおかしくないと私は思っています。しかし、現状は6.5%、30%と惨めな受療率となっています。
鍼灸師はマッサージ師ではない
私が初対面の方に職業を伝えると、「えっ?鍼灸師?」とあまり理解されません。そこで「鍼ともぐさをやっています」というと、マッサージを行うような手つきをしつつ「あぁ、この人ね」といわれてしまいます。私はその人たちが考えるようなマッサージは行っていません。
しかし、多くの難病指定の患者を治してきています。潰瘍性大腸炎や線維筋痛症、耳管開放症、偏頭痛、ぎっくり腰も改善できますが、はたして西洋医学(病院)は治せるのでしょうか。
東洋医学のよさを理解する
この一般の方の鍼灸師のイメージは鍼灸業界が作り出しているものです。マッサージだけを行う鍼灸師が多いですが、鍼灸や東洋医学のよさをもっと理解しなければいけません。東洋医学をもっとも勉強しているのは鍼灸師のはずです。
潰瘍性大腸炎や耳管開放症、慢性扁桃炎は誰が治すのでしょうか。治すのは鍼灸師です。慢性病は東洋医学でしか治せません。
幸せな治療家人生を
鍼灸師がこのことをしっかりと理解しなければいけません。本当にわかっていない気の毒な人が多すぎると私は感じております。東洋医学の素晴らしさがわかれば、これほど幸せな治療家人生はありません。東洋医学の適用疾患はものすごい範囲なので、自分の子どもを病院に連れていくこともなくなります。
鍼灸を東洋医学でしっかりとできるようになれば、鍼灸院の運営・経営はもちろん、身のまわりの人を守れるなど、いろいろな意味で非常に心強いです。
症状の原因はどちらにあるのか
患者に対して本当の理由が東洋医学にあるのか、西洋医学にあるのかをみることは重要です。
たとえば、坐骨神経痛と診断された患者のSLRは陰性、ブラガードテストも陰性だったとします。これらの検査が陰性の場合は、東洋医学に理由がある可能性がグッと上がります。さらに痛みの遊走性がある場合や再現痛がつくれない場合は、坐骨神経痛1つをとっても東洋医学的な理由であることが多いと私は思います。
ぎっくり腰も東洋医学で
ぎっくり腰も同様です。朝の起床時にいきなり動けなくなるケースが非常に多いですが、
この場合、腰椎捻挫なわけがありません。この症状は東洋医学的には「邪」に入られているためだと考えます。季節の変わり目に邪に入られ、体の機能がうまくいかなくなったことで不通則痛となりぎっくり腰になっているだけです。ですので、東洋医学で施せばその場で改善できるのです。
ぎっくり腰に電気や湿布で治療しようと思ってもダメです。「風・暑・湿・燥・寒」が悪さをしているだけなので、東洋医学の治療を行えばすぐに良くなります。偏頭痛、潰瘍性大腸炎、線維筋痛症も同様であり、それができるのが東洋医学です。
おわりに
これらのことからも鍼灸の受療率をみて、私を含めて鍼灸師の皆さんは恥ずかしいと思わなければいけません。何とかしなければいけないと思わなければ本当にいけません。
私は東洋医学のよさを自分の人生をかけて広めていくつもりです。現在は東洋医学のよさをわかってもらうために一人ひとりに伝え続けることの連続です。
鍼灸師は伝える側なので、まずは鍼灸師がわかっていなければいけません。志鍼塾ではこの戦友を募っているので、東洋医学の復興を望む方は志鍼塾で学んでみてはいかがでしょうか。
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何をどのように学べるのか、価格や入塾方法についても記載しています。
鍼灸師の地位向上と東洋医学の普及を目指し、仲間と共に成長していきましょう。