肺虚(はいきょ)の人にはずっと肺虚で施術するのか?

鍼灸師

東洋医学

本日は、視聴者さんからの質問、「肺虚の人はずっと肺虚で施術するのか?」にお答えします。

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本質を探る

答えとしては、その人の本質的にはどうなのか、また今はどうなのかです。

五臓(肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓)で考えた時、生まれた時に小児喘息があって、その後も鼻の症状があって、親も大腸がんを経験していて、おばあちゃんも肺がんで亡くなっているような家系だと、その人は本質的に肺虚です。

しかし例えば肺虚の人も年齢を重ねて70歳になってくると、夜間頻尿が出てきて、髪の毛も抜けてきて、血圧も高くなり、骨粗鬆症になってきましたといったら、腎虚です。つまり本質的には肺虚だったけれど、現在の本質的には腎虚です。

今の症状を探る

例えば肺虚の体質の人でもすごく胃がもたれる、食欲不振、体がだるい、あとはむくみがあるなど、そういった脾虚的な状況に陥ることがあります。
そうすると本質的には肺だけど、店に来た時点では脾虚の場合もあります。

1回目は脾虚へアプローチして、2回目以降もその人が引き続き脾虚を対処するかというとそれは違います。脾虚の状態が改善されたら今度は本質的なところに戻ったほうがいいです。

その人の本質的なところと今訴えている症状が一致するのかどうか。随時見極めて施術していく必要があります。

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