本日は「マッサージでは良くならないのか」についてお話したいと思います。
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マッサージに行って、その場は少し楽になっても、またすぐ症状が出てしまうというお客さんはとても多いです。
肩こりを例に
肩こりの場合、まず一般的には血流が悪いです。
その人の体にとって必要な分だけしっかり巡るものが巡っていない。そういう状態を血流が悪いと呼びます。そうすると硬結ができたり、硬くなる。そういった状態が肩こりです。
東洋医学的には不通則痛の状態
血流が悪いといった症状は東洋医学的には「不通則痛」……「通らざればすなわち痛む」、循環が悪いと痛みが出るという意味です。
マッサージは一時的な改善しかできない
マッサージでは、もんだ時は他動的に、外部からの力によって循環されます。言うならば、お風呂があって湯船のお湯を手で回す、その現象と同じです。
しかし、手を離したらいずれお湯の流れは止まりますよね。それと全く同じで、マッサージの効果は一時的な血流改善です。
実際に必要なこと
東洋医学風に言うと、肝の疏泄作用を高めることで持続的な血流改善ができます。疏泄作用とは、血液を隅々まで行き渡らせるという作用のことです。
この肝の疏泄作用を高めることで持続的に血流を改善する。お風呂のお湯で例えたら、自動的に回っている状態です。この自動的に回らせる機能を体に兼ね備えさせることを「肝の疏泄作用」と言います。
まとめ
マッサージは慰安行為として行くならいいですが、患者さんがもしそれで肩こりを良くしたいと思っていたら、基本的にはおすすめできません。一方、東洋医学的な処置をすれば、肝の疏泄作用を高めることでその患者さんは永続的に良くなります。
本日は、なぜマッサージでは良くならないのかについてお話しました。
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