どんな人が鍼灸院に患者さんとして来るのか?

塾長日誌

はり施術

志鍼塾、塾長の石丸です。本日は、鍼灸院の患者さまにどんなタイプの方が多いのかについてお話しします。

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身体の内側・外側の影響を受けて身体は不調を訴える

鍼灸院の患者は、身体の不調を訴える方ばかりです。身体は、その中側に精神があり、外側には自分を取り巻く環境がある。つまり精神と、天気や季節といった外部環境とに挟まれているのが、身体だということです。

身体が不調を訴えるのは、その内側に何らかの悪い条件がある場合と、外側の環境に影響を受けた場合とがあります。

身体のパワーが低い人ほどすぐ症状があらわれる

身体の内側から不調が出るケースを考えてみましょう。身体がはじめからとても強靭であれば、いろいろな不具合があっても、はねのけることができます。そういう人は症状が出ることも少ないのですが、身体のパワーが低い人は、ちょっとした問題がすぐに身体の不調としてあらわれてきます。

女性の場合は、婦人科系の問題も大きな要因です。ホルモン周期によってイライラしたり落ち込んだり、頭が痛くなったり、腰・肩が痛くなったりという問題が出てきます。また、便通が滞ってしまうと、どんどん汚れが体内に溜まってしまい、さまざまな不調につながります。

ストレスを溜めるのも体調不良の原因に

ストレスを溜め過ぎるのも、体調不良の原因になります。ストレスは、肝に負担をかける存在です。ストレスを溜めることで肝の疏泄作用が落ち、血が回らなくなると、「不通則通(通らざるは即ち痛みが出る)」という状態に。血の循環が滞る結果、さまざまな痛みが出るわけです。

鍼灸の施術は、少々のストレスには打ち勝てるように、肝のパワーを上げようとするもの。ストレスを受けてすぐに「不通則通」の状態に陥らない身体にすることを重視しているのです。

季節や天気、温度なども身体に影響を与える

身体の外側から不調が出るケースもさまざまです。東洋はり灸整骨院に患者が増える時期というのがありますが、これは暦のうえで立春あたり春にかけてと立秋以降のことです。この時期の「外邪」に影響を受けて、身体が不調を訴える。台風が接近すると頭が痛むというのも同じことです。

脳神経外科でCTなどを撮っても、原因はわかりません。これは「湿」という外邪のせいで、病院にいくらかかっても症状は改善しません。季節や日々の天気、温度差、月の満ち欠け、湿度など、外部の変化が身体に大きな影響を与えているのです。

外部の変化とは、皮膚の外側から受けるもの。外邪の影響を受けやすいのは、腠理(そうり)が開いているからです。 腠理とは、 皮膚や筋肉、内臓を覆う膜状の組織のことで、外邪の侵入に抵抗する機能をもつものです。ここが開いてしまうと外邪に入り込まれてしまうため、入られるので 腠理を閉めなければなりません。

腠理を閉めるためには、肺の機能を高める必要があります。また、身体の表対面、身体のいちばん外側強くすることで、バリアをはります。すると、外邪が入り込むことができず、体調が崩れるのを防ぐことができるのです。

身体の中をきれいにしてくれているのは腎

東洋医学には、「外なる守りは肝」「内なる守りは腎」という言葉があります。この言葉が意味するのは、外邪を防ぐのは肝で、身体の内部をきれいに保つのは腎だということ。

身体の水を司る腎は、身体の中をきれにしてくれる存在だとされています。実際、腎臓には1日に150ℓもの血液が入り、それと同量のきれいになった血液を外に出してくれています。

人工透析を受けている人の顔色がだんだん黒くなっているのは、腎がうまく機能していないから。腎の機能の低下はさまざまな病気につながります。こうした症状は、身体の中から出てくるものです。

症状のある部位に施術すればよしというのはお粗末な判断

鍼灸の施術を求めておいでになる患者は、身体の中と外に原因のある、さまざまな症状に悩んでおられます。こうした症状をつぶさに見て、お話を聞き、身体の状態を確かめることなく、肩こりがあるから肩に鍼を刺す、腰痛がひどいから腰にお灸をすえるといった行為は、本当にお粗末だと言わざるをえません。

肩こりや頭痛、生理痛、便秘といったさまざまな症状は、どこに起因しているのか――そこを考えない限り、症状が改善することはないのです。

便秘を治して肩こりも治る

上に挙げたような多くの症状を抱えた方にとってまず大切なのは、便秘を解消することです。便秘は、お風呂でたとえるなら栓が詰まってしまってお湯が抜けない状態。栓を外してお湯を出してあげない限り、お湯はどんどん汚くなります。それと同じように、便秘の症状がある身体にはどんどん毒素が溜まります。

便秘を解消するというのは、毒素を輩出するということ。便秘が治れば瘀血もよくなり、生理痛も改善します。すると、肩こりや頭痛もなくなる。ひとつの症状を改善することで、連鎖的にさまざまな症状も治まるというのが、東洋医学の強みです。

おわりに

これまで悩んできた症状が一つひとつ改善していくのは、患者さまにとっても私ども鍼灸師にとっても大きな喜びです。その喜びにつなげるためにも、東洋医学を本格的に学び、深めていくことが大切です。

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