補法の場合には鍼や灸、それとも併用?

鍼灸師

実践セミナー

志鍼塾塾長の石丸です。

WEBセミナー事前質問回です。鍼灸師の方から「補法の場合には鍼や灸、それとも併用なのか」と「患者一人に一つの施術で平気なのか。それとも、施術した場合としない場合の差異はどうなのか」という2つの質問をいただきました。

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現役鍼灸師が解く補法は鍼9割、灸1割で併用

補法とは、機能が低下した体に、鍼や灸で用いて免疫力を補う治療法です。

当院「東洋はり灸整骨院」や志鍼塾の方法は、補法に対して、基本は9割鍼ですが、お灸も少しは使用しますので、答えは併用です。

症状が出ている局所に直接施術する治療法である「標治法」の延長の中で、肺機能低下の状態である「肺虚」なら、発汗を促す腕にあるツボ「孔最(こうさい)」にお灸します。

腎機能低下の状態である「腎虚」なら、下腹部を温め、くるぶしにあるツボ「照海(しょうかい)」とコリを解消できる手首にあるツボ「列欠(れっけつ)」の平常ではない脈の流れである「奇経治療」を使います。

消火器系等全般が機能低下した状態である「肝虚」なら、自律神経を整える手首にあるツボ「外関(がいかん)」と偏頭痛に効く足や頭にあるツボ「臨泣(りんきゅう)」の奇経治療を使います。

消火器系が機能低下した状態である「脾虚」なら、胃腸の調節ができる膝下のツボ「足三里(あしさんり)」にお灸します。

一流の鍼灸師の治療時間は5分

鍼灸師の最終到達点は治療時間5分で、到達に至る年数は約30年です。

どうすれば実現できるかというと、鍼で補法と取り除く「瀉法」だけを行って、体全体の調整をする治療法の「本治法」を鍼のみで行います。

肺虚で、五臓六腑の病気に応じて症状が出る所の「原穴」を使うなら、呼吸器症状に効く手首にあるツボ「太淵(たいえん)」と消火器症状に効く足にあるツボ「太白(たいはく)」を補って、瀉法して終わるので、お灸は使いません。

手足にある脈で、内の臓腑とつながっている「正経十二経」という脈を使って六臓六腑を見ます。吸収能力を促す太ももに巡る脈「胆経」や内臓全体を整え手にある巡る脈「三焦経」、胃腸の働きを整え足に巡る脈「胃経」上に症状があり、五臓は肺虚、脾虚等があります。

鍼灸師のレベルによって無限の治療法がある

本治法と標治法併せて現役鍼灸師が一人で行うと、治療時間は25分です。

標治法以外にもいろいろ盛り込んで素晴らしい治療法を編み出します。

鍼灸師の能力や支持する流派によって左右されるので、患者一人に一つの施術で大丈夫かは鍼灸師ごとで考えてください。施術した場合としない場合の差異についても、鍼灸師の能力差で上下するので、まずは自分ができることを把握して、できる範囲を増やしましょう。

おわりに

補法は、主に鍼ですが、お灸も使用するので、併用していきます。

東洋医学という根本は共通しますが、鍼灸師の能力や支持する流派で無限に治療法があります。まずは自分の力量を把握して、できる治療法を増やすのが得策です。

WEBセミナー事前にいただいた2つの質問に回答しました。ご覧いただきありがとうございました。

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