志鍼塾 塾長の石丸です。
今回は「鍼灸師は東洋医学でやるのが、1番成功しやすい」についてお話しします。
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鍼灸専門院が成功しやすい理由
私自身は、鍼灸師は東洋医学を行うことが1番成功しやすいと思っています。その証拠に今現在、鍼灸専門院では当院がおそらく日本で1番大きな鍼灸院になってきていると思います。私からすると、これが証明です。
鍼灸の免許を持つと、通常は鍼と灸を行うのが当たり前だと思っている方が多いと思います。しかし、実際はそういう職場が少ないのも現状です。このような問題はありますが、とくに開業する時は東洋医学を専門に行う鍼灸がもっとも成功しやすいと考えます。その理由をご説明したいと思います。
多くの鍼灸院が扱う症状
患者様にはさまざまな科の症状の方がいらっしゃいます。しかし、一般的な鍼灸院では整形外科の領域のごく一部をメインに扱っています。たとえば下記のような症状です。
- 肩こり
- 腰痛
- 寝違い
- ぎっくり腰
- 坐骨神経痛
- 分離すべり症
中には下記のような症状を扱う鍼灸院もあります。
- 頭痛
- 生理痛
- 自律神経
しかし、これらは患者様全体の中のごく限られた整形外科領域のさらに限られた症状です。
整形外科は本来、骨肉腫、骨折、アキレス腱断裂なども扱います。しかし、多くの鍼灸の免許をとった鍼灸師は整形外科領域の中のさらに限られた症状しか扱っていません。ここでみんなが争っているわけです。
一般的な鍼灸院では扱われない症状
しかし、患者様にはその他の領域の症状の方がたくさんいます。たとえば下記のような症状です。
内科
・逆流性食道炎
・慢性胃炎
・呑気症
婦人科
・子宮筋腫
・生理痛
・PMS
・生理不順
耳鼻科
・花粉症
・慢性鼻炎
・ちくのう
・慢性扁桃炎
皮膚科
・蕁麻疹
・アトピー性皮膚炎
・その他皮膚症状
眼科
・外斜視
・内斜視
・外転神経麻痺
・動眼神経麻痺
・滑車神経麻痺
・涙目
・ドライアイ
・花粉症による目のかゆみ
呼吸器科
・喘息
・肺気腫
・気管支拡張症
脳神経外科
・後頭神経痛
・偏頭痛
心療内科
・パニック障害
・うつ病
泌尿器科
・夜間頻尿
・腎臓の数値が落ちる
これら他の科の症状を持ち合わせている、悩まれている患者様はたくさんいます。
東洋医学でしか改善しない慢性症状
しかし、アトピー性皮膚炎で皮膚科に行っても病院では基本的には治りません。対処療法のみなのでステロイドを塗って終わりです。
慢性症状は東洋医学でなければ改善しません。慢性症状で何か1つでも病院で治る症状があれば私に教えていただきたいと思います。おそらくありません。
ですので、慢性症状は東洋医学を行う者が助けてあげなければいけません。もっとも東洋医学を勉強しているのは鍼灸師のはずです。鍼灸師は東洋医学というツールを使って、慢性症状のある患者様に対応していくべきです。
ブルーオーシャンを狙う
美容鍼灸、不妊鍼灸をうたう鍼灸院もありますが、多くは整形外科領域のごく限られた一部だけを扱っています。この状況はレッドオーシャンであり、さらにその他の科の患者様は放っておかれているわけです。この患者様にしっかりと対応していくことが必要であり、それがブルーオーシャンでもあります。
慢性症状を治すのは鍼灸師
鍼灸院の敵がいないだけではなく、病院の敵もいません。たとえば潰瘍性大腸炎は東洋医学で劇的に改善されます。しかし、病院では「一生治らない」と言われます。ただ、肩こり、腰痛だけを扱う多くの鍼灸院が潰瘍性大腸炎を治せるかというと、治せません。
そうなると、潰瘍性大腸炎の患者様を誰が治すのでしょうか。東洋医学を行う鍼灸師として、慢性症状の患者様にしっかり対応していく必要があります。
また、鍼灸の学校で慢性症状に対応できるような教育を受けるかというと、受けません。ですので、考え方を変えて東洋医学を実践するのが鍼灸師だと理解をして欲しいと思います。
東洋医学で鍼灸のすばらしさを発揮
もちろん、西洋医学に寄った鍼灸でもいいかもしれませんが、私からすると西洋医学的な鍼灸とは一体何なのかと感じます。
東洋医学は582年に中国から入り、東洋医学の理論のもとで長い年月をかけて行われてきたものです。それを西洋医学に乗せて本当の鍼灸のすばらしさが出るのか、私は非常に疑わしく思います。
たとえば、肩こり、腰痛に加えて潰瘍性大腸炎、耳管開放症、呑気症、化学物質過敏症などの症状がある場合に西洋医学的な理論で治せるでしょうか。私は治せないと思います。最大限、鍼灸の治療法を発揮するには東洋医学というツールをベースとしないと発揮できないと思います。
しかし、これを実践している人は非常に少ないです。その理由は、学校でそのような教育をしてしまうからです。これに関しては少し長くなりますので、また別の機会にお話したいと思います。
おわりに
今回は、「鍼灸師は、東洋医学でやるのが1番成功しやすい」についてお話ししました。
鍼灸で開業してバリバリやっていきたい、鍼灸師として成功したい方は東洋医学というツールを使うことが敵もおらず、1番やりやすいのではないかと思っています。
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鍼灸師の地位向上と東洋医学の普及を目指し、仲間と共に成長していきましょう。