本日は「心窩部の痛み」についてお話したいと思います。
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心窩部の痛みを取るには
心窩部とはみぞおちの部分で、肝の部分です。つまり心窩部の痛みやみぞおちの疲れは、肝で治療すれば良いです。肝兪のセキサイを抜き差ししてください。
きわを抜き差しして、抵抗がなくなるくらい柔らかくするまで抜き差し、15回くらい雀啄しましょう。
ゲップしたら食べられるようになるのは
心窩部あたりが張っていてゲップしたら食べられるようになるのは、精神疾患から来るのか?
この「精神疾患から来るか?」が西洋医学的な考え方になっているので難しいと思います。
東洋医学的な考え方だと、怒・喜・憂・思・悲・驚・恐とあって、五臓六腑と絡めて感情と五臓の働きを捉えていけば、精神疾患から来るのか?ということが分かって対処も可能です。
東洋医学とゲップ
東洋医学の教科書を見ていただきたいのですが、「噯気(あいき)」とあります。その噯気とは胃気上逆、肝気犯胃と、ゲップの起こり方が書いてあります。つまり消化器系がおかしくなっているということです。また、ゲップは気の滞りでも起こるので、患者さんに合わせて施術したらいいです。
もう1つは胃の降濁作用があります。つまり、ゲップして胃気上逆という状態を解消した後に、胃の降濁作用が働き始めて食べられるようになったと考えられます。
まとめ
心窩部だけだったら肝と脾を中心に治療してみたり、他に気の滞りの症状があったり肺絡みの症状があったら、肺・脾・肝で組み合わせて本治法をしっかりやっていけばいいです。標治法で胃の降濁作用を高めたり、その他の症状も考えてやっていきましょう。
何が言いたいかと言うと、その人のストーリーや体質を色体表で探って、今の状態を東洋医学の生理学で理解した上でなぜこのような状態になっているのかをまた探って、探偵のように推理していくわけです。つじつまが合ったと思ったら脈で確認して対処していけば、大体効果が出ます。
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鍼灸師の地位向上と東洋医学の普及を目指し、仲間と共に成長していきましょう。